自称完璧主義者と働く

ジェニーと一緒に働く外交官は、みんな個性豊かでなかなか突っ込みどころの多い人材が揃っている。

 

今年赴任してきた男性外交官は、完璧主義者。

 

No Mistake!と職員に言うほどミスには厳しく、皆から恐れられている存在である。仕事が速く、頭の回転が良い人で、彼と働くときはいつも緊張する。

 

直接話す時は、はっきりした発音で彼が理解しているか確認しながら起承転結を意識する。

提出物がある場合は、英語の文法間違いがないか、スペルミスはないか、お菓子のカスが紙に付いていないか、細心の注意を払う。

 

昔日付を間違えた時に注意され、他の職員もミスをした際に厳しく注意されたことを聞いた。

No Mistakeを他人にお願いすることって、難易度の高い要求だと思う。

その人自身もミスできないから。

 

この方、人生でミスをしたことはないのだろうか?なんて思った矢先、

あることが発覚した。

近々訪日する関係者の必要手続きを終わらせ、彼に書類を提出したが、

「書類をオフィスに忘れたから、データを送って!」と頼まれた。しかも土曜の夜に。

 

他にも、コピー機の使い方がわからなく、何度教えても失敗して紙を無駄にする、外部とのアポの連絡を2度も催促しているのに返信を忘れるなど、完璧主義者らしからぬ情報が入ってくる。

 

それってミスじゃないの?

 

これだけは言わせてほしい。

人間はどれだけ気をつけても、失敗する時は失敗する。(これが現実だ)

 

もう少し気を抜いて、楽しく働きましょう。

 

じゃないと、裏で自称完璧主義者って呼ばれるよ。

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